昔からどのグループにも属せず板挾みになるタイプだったのを思い出した

大人になったらこんな面倒なことなくなるといいなって淡い期待を持っていたけどいつまでたっても人が集まると学校みたいだしポジションも変わらないもんですね、誰に特別嫌われるわけでもないけど特別好かれるわけでもなく、大事な思い出には入れてもらえないのに争いが起きたら取り合いされていた

一人一人に対してここは同意するけどここは違うんじゃないって思ってるだけなのにどうせ君はあちら側なんでしょうって両方に言われるの悲しいな、意見がきれいにふたつになるなんてありえないんだから私が一番正しいじゃないか、みんな実体より肥大化した言語を信じてしまうから寂しい

学校で女の子同士親密になるには秘密の共有も必要だったけどそれもできなかった、自分で認めるのすら少し負担なのにわざわざ人に差し出す義務が生まれるのが理解できなくて私だけ秘密を教えてもらえなかった、一回開示してみたら想像通り秒で広まったし特に得られるものもなくて最悪だった

これも大人になっても驚くほど開示を求められるし言わないとひたすら責められるけど全然教えてあげたくない、わかりやすくにじみ出た部分と適宜トリミングした情報でわかった気になってくれればいいよ、別に推測しようもない大事な記憶は教えてあげないよ

ゆっくり時間をかけて一人で殺してきた憎くてたまらない記憶をほんの少しだけ開示してみたら見返す気もなかった部分まで息を吹き返したかのように噴出してきて混乱している、共有すると実体を伴ってしまうのを忘れていた、珍しく少しだけ開示してみたくなってしまったから仕方ない、ついでに消すために頼っていたものがとっくに劣化してしまったのにも気付いてしまった、大事にしていたはずなのにこれも憎くなるのかもしれないと思うと寂しい、今この瞬間すきだと思う気持ちすら明日続くかどうか全く信用ならないから自分の感覚にも頼れなくて困ってしまうけど記憶に殺されるのはくだらないからまた一人で丁寧に殺そうと思う